「札幌演劇シーズン五周年〜二〇一六年の新しい展 開」(札幌近郊演劇の現場から)
著者 飯塚 優子
雑誌名 Probe : 舞台芸術通信
号 11
ページ 46‑47
発行年 2017
URL http://id.nii.ac.jp/1136/00002555/
「札幌演劇シーズン五周年~二〇一六年の新しい展開」 札幌演劇シーズン実行委員会 事務局長 飯塚 優子
二〇一六年と二〇一六年度の演劇シーズン上演演目は以下の通りである。(上演順)二〇一二年冬の第一回から数えて二〇一六―夏が第一〇回。二〇一七|冬で五周年を迎えた。
二〇一六|冬シーズン(第九回)弦巻楽団「ユー・キャント・ハリー・ラブ」札幌ハムプロジェクト「カラクリヌード」札幌座「亀、もしくは…。」 ※レパートリー作品yhs「しんじゃうおへや」コヨーテ「愛の顛末」
二〇一六|夏シーズン(第一〇回)やまびこ座「オホーツク」yhs「四谷美談」アトリエ「学生ダイアリー」吟ムツの会「八百屋のお告げ」柴田智之一人芝居「寿」
二〇一七|冬シーズン(第一一回、五周年)千年王国「狼王ロボ」 ※レパートリー作品 札幌座「北緯のワーニャ」NEXSTAGE「LaundryRoomNo.5」 風蝕異人街「邪宗門」 弦巻楽団「君は素敵」 ※高文連全道大会最優秀作品:北見緑陵高校「学校でなにやってんの」
「レパートリー作品」の試みは今年から始まった。過去の演劇シーズンで上演され、評価が高かった作品をもう一度取り上げ、より大きな会場の利用などを通じて観客層を広げ、オペラや歌舞伎の人気演目のように、札幌演劇シーズンの看板プログラムにしていこうとするものだ。二〇一六|冬「亀、もしくは…。」がその一本目。二本目が、原稿作成中の現在上演中で、ついに集客三五〇〇人を突破した「狼王ロボ」。この先も二作品がすでに決まっている。これと関連して、二〇一七年度以降、夏はかでる2・7ホール、冬は教育文化会館小ホールと、毎回一作品をキャパの大きな会場で公演することが決まっている。実のところ、三〇〇~五〇〇人収容の会場を一週間満席にすることができる劇団、作品が、現在の札幌にそれほど多数あるわけではない。しかし札幌の演劇をお客様本位のスケールの大きな公演事業へ飛躍させるきっかけとして、この展開を活かしたい。内実を伴う成果を上げるためには、個々の演劇人、創造集団による志の高い、地道な活動、創造意欲の持
続こそが最も重要になってくる。また演劇シーズンが常に新鮮な関心を集め、演劇を見る客層を拡げるためには、新しい参加団体、目先の変わった内容を盛り込むことも必要になってくる。その点で二〇一六|夏は、五作品中四作品を初参加の集団が担い、かつ、セリフのない人形劇や一人芝居といっ た、これまでにない上演形態が登場した。二〇一七|冬には、かでる2・7の協力により高校演劇の優秀作品を演劇シーズンの一環に加えることができた。演劇シーズンの可能性は無限、かつ前途はなかなか多難である。
二〇一六年 ドラマシアターども便り 江別・ドラマシアターどもⅣ 安念優子
ンタリー映画「final Sutro~自然農が教えてくれたこと~」(日・韓・米プロジェクト)、しろまるさんのアートシアター「FURUSATO」(江別)。通奏低音としての毎年の顔ぶれ、劇団ドラマシアターども公演「未知なる遭遇館物語―おばけちゃん」(安念智康作・演出)・池田芳夫ジャズ(東京)・林家卯三郎落語(大阪)・パギやんの歌うキネマ(大阪)、平塚研太郎アコースティクライブ、酪農大ブルーグラス新歓・追いコン、ども歳忘れ興業、多喜二祭、脱原発芸術祭…。ギャラリーでの展示・原田ミドー絵画教室・どもさんの演劇ワークショップ。書きだしてみるとよくまあ、みんなで駆け抜けてきた一年。マルシェー市場のような劇場…見世物があり、人が集まり、露天屋台・物売り。村が生まれる・目に見えない人々のネットワーク・友情が生まれ、助け合い、何かが 今年のどもは、新年恒例のカレンダー市に続き、沖縄・三重・京都など全国から集まった社会人のブル―グラスコンサートを終え、先日、新芸能集団・乱拍子の獅子舞に来ていただき二〇一七年の幕を開けた。 昨年、代表の安念智康が「この変化の激しい時代の中でも、自分達らしい生きる場のどもを目指す」と言っていました。生きる場所としての劇場、スペース。自分達らしいとはなんだろう…?二〇一六年をふり返ると、東京から演劇ユニットKOZATO
(主宰
・芦別出身)、オーガニックシアター「レイチェルカーソン物語」(東京)・八年ぶり津軽から雪雄子舞踏ソロ・舞踏ワークショップ、滋賀県から劇団石(トル)「在日バイタルチェック」、神戸から・だるま森+えりこ「森のあるきかた311」(外輪船)、人形芝居プロジェクト☆ライオン(札幌・二五年ぶり!)、ドキュメ